最近暖かくなってきて、夏日を観測される地域も出てきましたね。
このような時期に陥りやすいのが五月病です。
今年はGWが10連休であったため、五月病になりやすい傾向にあるのではないでしょうか。
GW明けで仕事が憂鬱になったり、人間関係に悩んでしまったりするかもしれません。
そんな五月病の対策として食事がとても大切です。
では何の食べ物が五月病の対策に有効なのでしょうか。
そもそも五月病の原因は何?
五月病は何故発症してしまうのでしょうか。
原因の一つとして脳内物質である「セロトニン」が深く関係しています。
セロトニンとは神経伝達物質のことです。
このセロトニンは、精神を安定させる役割や良質な睡眠に深く関わっています。
そのため、幸せホルモンとも呼ばれたりします。
セロトニンが不足することより気分が落ち込んでしまったり、不眠になってしまったりと悪循環に陥り、うつ病などに繋がってしまいます。
ということは、このセロトニンを分泌しやすくすることが、五月病の対策として有効なのです。
ではセロトニンを分泌させるためにはどうすればよいのでしょうか。
その為には普段の食事が重要になってきます。
セロトニンを分泌させるためには?
食事が大切なのですが、具体的に何が大切なのでしょうか。
セロトニンを分泌させるためには3つの栄養素が必要となります。
- トリプトファン
- ビタミンB6
- 炭水化物
この3つの栄養素がかなり重要になってきます。
・トリプトファン
必須アミノ酸の一種で体内で生成できない栄養素です。
そのため食べ物から摂取する必要があります。
食べ物から摂取したトリプトファンは日中に脳内でセロトニンに変化し、夜になると睡眠を促すメラトニンに変化するのです。
・ビタミンB6
トリプトファンだけではセロトニンに変化しません。
食べ物から摂取したトリプトファンを、セロトニンに変化させるために必要なのがこのビタミンB6です。
トリプトファンとビタミンB6が合成されることにより、初めてセロトニンが生成されるのです。
・炭水化物
生成されたセロトニンを脳内に取り込む際に必要なものです。
よって、この3つの栄養素をバランスよく摂取することが、セロトニンの分泌に繋がるのです。
3つの栄養素を担う食べ物とは?
では3つの栄養は何の食べ物から摂取すればよいのでしょうか。
・トリプトファン
肉、魚、卵、乳製品、大豆製品、ごまなど
具体的にはバナナ、豆乳、ヨーグルト、チーズ、アーモンド、納豆、うどん、まぐろ赤身、レバーなどに多く含まれています。
肉類や魚介類は含有量が豊富です。
・ビタミンB6
鶏肉、豚肉、青魚など
具体的には鶏ささみ、豚ヒレ、かつお、バナナ、パプリカ、さつまいも、玄米などに多く含まれています。
赤身の魚やヒレ肉、ささみなどの脂の少ない肉類が、含有量が豊富です。
・炭水化物
穀類、芋、豆類など
特に玄米ご飯や雑穀米入りご飯、ライ麦パン、全粒粉パンなどがおススメです。
これらの食べ物を偏りなく、バランス良く摂取しましょう。
一番効率の良い食べ物は?
ずばり「バナナ」です!
バナナにはセロトニンを生成する上で必要な3つの栄養素全てを含んでいます。
トリプトファンの含有量は100mg中15mgとやや少なめですが、3つの栄養素を兼ね揃えているため、最も効率よくセロトニンを生成することができます。
五月病の対策としてだけでなく、イライラしやすい時や睡眠不足の時はオススメな食べ物です。
カロリーが高いのが欠点なので、朝もしくはお昼に食べるようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
五月病になってからでは対応が大変です。
事前に食生活を見直し、このように対策を練って五月病にならないようにしましょう!