ファンタスティックビーストは面白くない?退屈で微妙な理由4選!

ファンタスティックビーストは微妙だし退屈?面白くない理由4選!映画
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『ハリー・ポッター』シリーズ第1作である『ハリー・ポッターと賢者の石』より70年前の世界を舞台とした『ファンタスティック・ビースト』シリーズ。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018年)の2作が登場して話題となっています。

原作者で脚本も担当しているJ・K・ローリングによれば、全5作から構成されるシリーズになるということなのですが、作品の感想として、微妙、退屈、といった声が上がっています。

 

微妙で退屈だということは、結果として面白くない作品だということなりますが、その背景に何があるのか、探ってみたいと思います。

 

ファンタスティックビーストは面白くない?退屈で微妙な理由4選!

 

ファンタスティックビーストが面白くない、微妙・退屈と言われる理由については、以下の4つがあるのではないかと思います。

 

  • ①全体的な雰囲気が暗い
  • ②ストーリーが複雑
  • ③主要人物が多すぎる
  • ④誰が主役か分からない

 

それでは、一つずつみていきましょう。

 

①全体的な雰囲気が暗い

 

ファンタスティックビーストが面白くない、微妙・退屈と言われる理由1つ目は、全体的な雰囲気が暗いことが挙げられます。

 

『ハリー・ポッター』シリーズが持つ明るさからすると、『ファンタスティック・ビースト』シリーズはダークな雰囲気が漂っています。

主役のニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)自身は明るいキャラクターなのですが、全体としては、まるで近未来を扱ったSF映画を思わせる作品となっています。

これはこれでいいとは思いますが、どうしても『ハリー・ポッター』のイメージがあるため、そこから派生した作品なので比較対象となってしまいがちになります。

 

『ハリー・ポッター』シリーズのファンからすると、なんか暗いなあ、と思ってしまうのも無理のないところといえます。

 

②ストーリーが複雑

ファンタスティックビーストが面白くない、微妙・退屈と言われる理由2つ目は、ストーリーが複雑ことが挙げられます。

 

第1作の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、それほど複雑さは感じず、むしろニュートとティナの出会いから別れに至るストーリーは面白く、よくできた内容だと思いました。

しかし、それが一転、第2作の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』になると話がややこしく、ニュートとティナの関係にしても、なんかよそよそしい。

よそよそしくなった原因についても、はっきりとした説明がなく、訳の分からないままストーリーが進み、観ているほうが置き去りにされてしまいます。

 

理由の③と④にも関連するのですが、ストーリーに一貫性がなく、登場する人物それぞれに話が及び、しかも、それぞれの話が完結しないまま映画は終わってしまいます。

なので、消化不良のようなモヤモヤとした後味の悪さが残り、次回作を待つしかない欲求不満が高まる結果になります。

これは『スター・ウォーズ』や『エイリアン』などのシリーズのような一話完結的なものではなく、全5作を通じて一つの物語としているところに起因する複雑さだと思います。

 

③主要人物が多すぎる

 

ファンタスティックビーストが面白くない、微妙・退屈と言われる理由3つ目は、主要人物が多すぎることが挙げられます。

 

主役のニュートを始め、ティナとクイニーの姉妹、それに絡むジェイコブ・コワルスキー、謎を秘めた青年クリーデンスと、彼の恋人なのかなんなのか、よく分からない女性ナギニ。

悪の帝王のようなグリンデルバルド、ホグワーツ魔法魔術学校で教鞭きょうべんをとるアルバス・ダンブルドアなど、その他、多彩な人物が登場して織りなすドラマは、それだけで複雑。

様々な人物たちに焦点を当て、それぞれが持つドラマを追いかけていくのですから、その複雑さは言うまでもなく、観ているほうも疲れてしまいます。

 

おそらくは『ファンタスティック・ビースト』シリーズが進むにつれ、複雑にからみあった糸がほぐれて、ひとつの物語として集約されていくのでしょう。

 

④誰が主役か分からない

 

ファンタスティックビーストが面白くない、微妙・退屈と言われる理由4つ目は、誰が主役か分からないことが挙げられます。

 

主役はニュート・スキャマンダーなのですが、第2作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、理由③でみたように登場人物が多すぎるため、統一性がなくなっています。

そのため第2作では誰が主役なのか分かりにくい展開になっています。

 

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』という題名は日本公開用の改題で、原題は『ファンタスティック・ビースト:グリンデルバルドの犯罪』。

なので第2作ではニュートというよりも悪役のグリンデルバルドに重きが置かれているため、ニュートの存在感が薄れてしまいました。

そんなところにも『ファンタスティック・ビースト』は、なんか微妙、と感じられるのだと思います。

 

グリンデルバルドを演じたジョニー・デップの悪役も珍しく、心のやさしい青年を演じたり、海賊船の船長であったり、詩人であったりと、多彩な役をこなせる俳優なんだなあ、と思います。

 

まとめ

 

ファンタスティックビーストは面白くない?退屈で微妙な理由4選! ということで、面白くないと思われる理由を4つ挙げてみてきましたが、いかがだったでしょうか。

 

  • ①全体的な雰囲気が暗い
  • ②ストーリーが複雑
  • ③主要人物が多すぎる
  • ④誰が主役か分からない

 

第1作の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は面白かったのに、第2作になると、なんか退屈、と感じてしまう観客も多かったのではないでしょうか。

これは、上記でも述べたように全5作をもって一つのストーリーとしているところからくる複雑さと分かりにくさだと思います。

 

三島由紀夫の遺作となった『豊饒ほうじょうの海』は全4巻からなる長編で、三島の最高傑作ではないかと思いますが、1巻、2巻はとても面白いのに、3巻になると分かりにくく、難解だと感じました。

古林たかしとの対談の中で三島は「第3巻の前半はとっても評判が悪いんです、ガッハッハ」と笑った後で、「あれをあそこで言っとかないと第4巻が分かんなくなっちゃう」と言っています。

 

長編作品の持つ宿命のようもので、どこかで、複雑で退屈だと感じることが起きてしまうのも無理のないことなのかもしれません。

かなり壮大なドラマになりそうな『ファンタスティック・ビースト』シリーズ。

第2作を我慢して観ておいたおかげで、第3作、第4作が分かり易く、面白くなってゆくことになるかも、ですね。

 

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