近作『ファンタスティック・ビースト』シリーズでは壮年期のアルバス・ダンブルドアを重厚に演じるなと、作品のあらすじやジャンルによって卓越した演じ分けをみせるジュードロウ。
『リプリー』(1999年)では大富豪の御曹子、『A.I.』(2001年)ではジゴロ・ロボット、『ロード・トゥ・パーディション』では薄気味の悪い殺し屋と、演じる役柄によって素晴らしい演技を披露。
様々な作品名のジャンルに取り組むジュードロウの出演作品の中で、宇宙に関連した映画は少ないようです。
今回はジュードロウが出演した宇宙関連の映画で、その作品名や、演じた役柄、あらすじなどを取り上げていこうと思います。
ジュードロウの映画で宇宙ものの作品名は?
今更ですがNetflixで「ガタカ」始まってるので皆様よろしく…🙏あのイーサンホークとジュードロウとユマサーマンとアランアーキンとアーネストボーグナインが出てて劇伴はあのマイケルナイマン。監督アンドリューニコルでプロデューサーの1人はダニーデヴィートです。https://t.co/953yrMEX44 pic.twitter.com/xuJaUoZqdU
— 山猫 (@il_gatt0) July 14, 2021
- 作品名:ガタカ
- 公開年月日:1997年10月24日
『トゥルーマン・ショー』(1998年)、『ターミナル』(2004年)など、組織や国家に翻弄される群衆や個人を描き、娯楽性の中に社会的メッセージを放つアンドリユー・ニコル監督作品。
『ガタカ』はSF映画のジャンルに入るかと思いますが、作品の中で描かれるのは、体力や知力の面で弟よりも劣る主人公が、血の滲む努力によって宇宙へ飛び立つ夢を叶えようとする姿です。
夢をかなえるために、どん底から這いあがる映画といえば、『ロッキー』(1976年)、『幸せのちから』(2006年)などがあり、誰にでも当てはまる普遍的なテーマといえます。
しかし、『ロッキー』や『幸せのちから』は娯楽的要素の濃い成功物語といえますが、『ガタカ』は人間の内面に、より深く切り込んだ作品。
ストーリー、俳優陣の演技、美しい映像、娯楽性、どれをとっても、ほぼ完璧といえる傑作です。
ジュードロウのガタカでの役柄
ダンブルドアの秘密で、初っ端のダンブルドアを観て「あっジュード・ロウあかんわ、このダンブルドアの若い頃…一体どんな…?」と何かがざわめいた方には、97年の映画「ガタカ」を観ていただくと、若かりしジュード・ロウの美に出でぶん殴られますので是非ご覧になって素で「あかんて」と呟いて下さい pic.twitter.com/ZyN3oFqVPE
— なよき (@naomcu0503) April 9, 2022
不慮の事故により、下半身不随となって車イス生活を送る元水泳選手でオリンピックの銀メダリスト、ジェローム・ユージーン・モロー。
測定不能のIQを持ち、人並み優れた身体能力を持ったエリートでありながら、オリンピックで金メダルを取れなかったことへの自責と絶望感に苛まれている男。
酒浸り(ワイン通でもある)の生活を送りながらも、常にきちんとした身だしなみを心がける、かなり几帳面な性格。
生体IDによって自分になりすました“不適正者”のヴィンセントに、いつの間にか自分自身を重ね、その夢をかなえさせることで自分の人生にけじめをつけることになります。
ガタカのあらすじ
『ガタカ』🎬
98年公開のこの作品!近未来を予測するがの如く遺伝子により人の優劣がつけられる🥲
DNAとか言っちゃうと難解映画と思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、これは単純明快!
SF感もありますが、これはヒューマンドラマのジャンルとして自分は認識したい、採血地獄にご注意を😅 pic.twitter.com/l11uYNyVfm— やっすりん (@momoskyswift) July 9, 2021
人工授精と高度な遺伝子操作によって優秀な人間を創り出せるようになった近未来。
ヴィンセント(イーサン・ホーク)は、自然妊娠を望む両親の“愛の結晶”として誕生しましたが、DNA:検査の結果、心臓疾患を持ち、30歳ころには死亡するだろうとの結果が出ます。
体力的にもひ弱なヴィンセントを見た両親は、二人目の子どもは遺伝子操作と人工授精によることを決意。
ヴィンセントの弟、アントンが遺伝子操作によって誕生します。
知力、体力ともに優れた弟のアントンに身長でも追い抜かれ、度胸試しの遠泳でも弟に勝つことのできなかったヴィンセントは必至の努力を積み重ね、ついに遠泳でアントンを負かすことに。
自信を持ったヴィンセントは家を出て放浪を続け、小さいころからの憧れだった宇宙へ飛び立つ夢を追いかけることになります。
仕事を転々として、宇宙局ガタカの清掃員として働くことになったヴィンセントは、ガタカへの入局を試みようとしますが、採用の条件である“適正者”への壁が立ちはだかります。
いくら努力を積み重ねても血液検査で“不適正者”とされるヴィンセントは闇のDNAブローカー、ジャーマン(トニー・シャルーブ)に接触。
ジャーマンから紹介されたのは、元水泳選手で銀メダル保持者のジェローム・モロー(ジュード・ロウ)。
尿や血液、指紋などの生体IDを“適正者”のジェロームから受けて、ジェロームになりすましたヴィンセントはガタカの局員となることに成功します。
定期的に行われる生体認証をジェロームの生体IDを使って切り抜けたヴィンセントは、探査船の宇宙飛行士に選ばれます。
しかし、以前からヴィンセントに疑惑を持っていた上司が何者かに殺害されるという事件が発生。
ヒューゴ捜査官(アラン・アーキン)は、現場に残された髪の毛のDNAから“不適正者”の清掃員ヴィンセントを容疑者と断定。
しかし、ヒューゴ捜査官の判断に異を唱えたのは上司であるアントン・フリーマン、数年前に別れたヴィンセントの弟アントン(ローレン・ディーン)でした。
ガタカを観るには?
ガタカでド偉く美青年な若き日のジュードロウを落とした相手がド偉く美青年な若き日のイーサンホークというこの (ロマンスの鐘が鳴る音) pic.twitter.com/tnAJvv5LCq
— ぴい (@th8universe) April 10, 2022
ガタカを観れる見放題の動画配信サービスを挙げてみました。
- U-NEXT
- TELASA
- NETFLIX
いずれも見放題ですが、U-NEXTは無料期間が31日間と長く、また21万本もの作品が見放題ということもあり、U-NEXTはおススメになるかと思います。
まとめ
『ガタカ』のジュード・ロウ、、 pic.twitter.com/CVV9ZiBjXF
— フクダ🌼 (@________h2o_) April 16, 2022
ジュードロウの映画で宇宙ものの作品名は?役柄やあらすじも紹介! ということで、作品の紹介やジュードロウの役柄について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
- 作品名:ガタカ
- 公開年月日:1997年10月24日
エリートでありながら金メダルを手にすることのできなかった絶望感から、酒浸りになった男をジュード・ロウが熱演。
特に、捜査官が自宅へ突然現れ、本来のジェロームに戻るため不自由な脚を引きずりながら階段を這いあがるシーンは、かなり見応えがあります。
イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウといった若手中心の映画ですが、捜査官に『アメリカ上陸作戦』(1966年)でゴールデングローブ賞主演男優賞受賞の名優アラン・アーキン。
また、清掃課長に『マーティ』(1955年)でアカデミー賞主演男優賞受賞のアーネスト・ボーグナインもチラッと登場、ガッチリと脇を固めています。
『ガタカ』は二度観ることをお勧めします。
一度だけだと、なんか暗い映画だなあ、という印象が残ってしまうおそれもあり、二度観ることで『ガタカ』の世界により深く入れますし、ジュード・ロウの魅力もより堪能できると思います。