東京オリンピックにて、残り時間僅かな中で3Pシュートを決めてチームを勝利へと導いた林咲希。
土壇場で見事3Pシュートを決めた林咲希の姿は世界中の人々の心を震わせ、日本女子バスケの躍進に拍車をかけました。
どんな状況でも華麗に3Pシュートを決める林咲希ですが、得意なことは何なのでしょうか。
林咲希のプレーの特徴や、すごさについても詳しく知りたいですよね。
ということで、今回は林咲希の得意なことなどのプレーの特徴から、すごさについても詳しく解説していきます!
林咲希の得意なことやプレーの特徴は?すごさを解説!
2022/01/09
国立代々木競技場第二体育館
ENEOSサンフラワーズ
林咲希選手 pic.twitter.com/nP9h3kvdES— N&P2002。 (@TNP2002) January 10, 2022
東京オリンピックでは得意の3Pシュートでドラマチックな逆転勝利を収めた林咲希ですが、得意なことなどのプレーの特徴やすごさとは一体どんなところなのでしょうか。
林咲希の得意なこと、プレーの特徴やすごさを5つにまとめてみました。
- 高い成功率を誇る3Pシュート
- 危機を救うタフなメンタル
- 世界一の練習量
- 強靭な体力
- 走ることが好き
では、それぞれ詳しくご紹介していきましょう。
1.高い成功率を誇る3Pシュート
林咲希のすごさといえば、何と言っても高い成功率を誇る3Pシュート。
東京オリンピックのベルギー戦でも、残り時間僅か15秒という中で決めた3Pシュートは人々に強い印象を残しました。
林咲希の3Pシュートの原点は、白鷗大学時代にあります。
高校まではPF(パワーフォワード)や、C(センター)といったインサイドでプレーしていた林咲希でしたが、白鷗大学でのポジションアップが今の林咲希のプレースタイルを作り上げています。
白鷗大学でSG(シューティングガード)やSF(スモールフォワード)で起用されるようになると、得点王や3ポイント王に輝くなどシューターとしての才能を開花させたのでした。
林咲希の白鷗大学時代の成績などは、こちらでまとめています!
>>>林咲希(バスケ)の小学校から中学・高校に大学はどこ?現在の所属も
そんな林咲希の3Pシュート成功率は2020-21シーズンが47.6%、今シーズンは既に41.8%にまで上っています。
ちなみに、NBAであっても過去の選手を含め、キャリアトータルの3Pシュート成功率が40%を超えている選手はたった50人しかいません。
出典元:NBA.comより引用
林咲希もキャリアトータルの3Pシュート成功率だと38.9%と、40%を下回ります。
しかし、近年では3Pシュート成功率が40%を超えてきているため、林咲希のキャリアトータルの3Pシュート成功率が40%を超える日もそう遠くないでしょう。
NBAの記録にも迫る勢いの3Pシュート成功率を持つ林咲希は、3Pシュートが得意なことであると言えるでしょう。
2.危機を救うタフなメンタル
どんな状況でもリスクの高い3Pシュートを決められる林咲希ですが、それを可能にするタフなメンタルを持っていることも特徴の1つです。
残り数秒で3Pシュートを決めて逆転勝利というまるで漫画の世界のような展開も、相当タフなメンタルを持っていなければ成し遂げられません。
奇跡的な逆転勝利を収めた東京オリンピックのベルギー戦について林咲希は、「怖さはなかった。ボールを持っていた町田選手が相手からのプレッシャーで苦しそうにしていたので、助けたいという気持ちだけだった。」と試合後のインタビューで答えています。
東京オリンピックの準々決勝という大舞台で、残り15秒の2点差ビハインドという緊迫した状況で回ってきたパス。
普通の人であれば恐怖や不安を感じる場面にもかかわらず、林咲希は怖さも感じずに3Pシュートを打っており、まさに林咲希のタフなメンタルによって危機から救われた瞬間でした。
また、林咲希のタフなメンタルについては白鷗大学時代のエピソードからも見て取れます。
点差が開き始めて負け越していた試合でチームに重い空気が漂う中でも、林咲希だけは明るくチームメイトを励ましました。
その際にもただ励ますのではなく、相手チームのシュート率が落ちているからリバウンドを意識しようなどと冷静な分析までしていたのです。
追い詰められた状況下でも、冷静でいられるほどタフなメンタルを持っていることこそが林咲希のすごさと言えます。
3.世界一の練習量
高い成功率を誇る3Pシュートを武器とする林咲希ですが、そのすごさの秘密は世界一の練習量にあります。
かねてより努力家の林咲希の練習量は人一倍で、精華女子高校時代には体育館に住んでいると噂されるほどでした。
当時の林咲希の1日のスケジュールは、以下の通りです。
- 朝4:30起床
- 始発で誰よりも早く体育館へ
- 朝練
- 授業
- 部活動で3〜4時間練習
- 21:30頃帰宅
- 勉強とバスケノートを書く
- 23時就寝
この生活を3年間続けられることも凄いですが、”林咲希は体育館に住んでいる”と噂されるのも納得のスケジュールです。
さらに、林咲希は日本代表としても活動しており、”世界一”と称される練習量をこなしています。
ヘッドコーチのトム・ホーバスコーチ曰く、「身長の低い日本が勝つには、スピード。40分間ずっと走り続けなければいけない。」とのことで、走るバスケを徹底しました。
バスケットボールは身長が重視されるスポーツという概念を覆し、常識を超えた練習をこなしてスタミナで勝つしかないとの信念を持ってのことでした。
実際、トム・ホーバスコーチの練習はとてもキツいと有名であり、経験した選手が口を揃えて練習のキツさを認めるほど。
しかし、無意味な長時間練習には苦言を呈すなど、決して昔ながらの根性論ではなく、課題を明確にする練習プランを実行しています。
ちなみに、東京オリンピックではトム・ホーバスコーチが編み出した200通りにも及ぶフォーメーションの中から、コート内の選手が瞬時に適切なものを選んで戦っていました。
こうして誰よりも練習をこなすことは林咲希の得意なことであり、彼女のすごさでもあるのです。
4.強靭な体力
林咲希の試合後半でも決してバテない強靭な体力は、彼女のすごさの1つに挙げられるでしょう。
林咲希自身も強靭な体力については自覚しているようで、「昔から人より体力があった」と過去のインタビューで明かしています。
この強靭な体力は練習で培ったものではなく、親から受け継いだものだと林咲希は捉えており、林咲希の強靭な体力は天性のものであることがわかります。
東京オリンピックの決勝・アメリカ戦では、試合後のインタビューでアメリカ代表のダイアナ・トーラジから「日本のバスケットは面白い、でも一緒にはやりたくない。足は止まらないしすごい体力がある。」と称賛の声が送られました。
このダイアナ・トーラジの発言は林咲希に限ったことではありませんが、世界のトップに君臨するアメリカ代表にここまで言わしめるとは、林咲希を含め日本代表は世界に通用する強靭な体力を持っていることが証明された瞬間でした。
5.走ることが好き
林咲希のプレーの特徴といえば、林咲希は走ることが好きだということも外せません。
強靭な体力の項目でも触れたように、林咲希は天性の強靭な体力を持っています。
そのうえで走ることが好きなため、林咲希は40分間足を止めずに走り続けることができるのです。
走るバスケは女子バスケ日本代表のテーマであり、どの選手も走ることについては練習を積んでいます。
そんな中でも林咲希のすごさがわかるのは、走ることが好きであること。
陸上選手ならともかく、バスケット選手で走ることが好きだと心から思っている選手はあまり聞いたことがありません。
林咲希が走ることが好きだとわかる面白いエピソードがあります。
それは林咲希が小学生の頃のこと、林咲希は毎日登校の途中で家から2km離れたところにある神社に走ってお参りに行っていたのです。
もちろん下校時も走って帰っていたとのことで、いかに林咲希が走ることが好きだったかがわかります。
こうした走ることが好きという思いが根底にあるからこそ、林咲希は走るバスケ楽しむことが出来るうえ、アメリカ代表からも良い意味で”もう日本とは戦いたくない”と言われるほどタフな試合をこなすことができるのですね!
まとめ
さて今回は、林咲希の得意なことなどのプレーの特徴から、すごさについても詳しくまとめてみました。
林咲希の得意なことなどのプレーの特徴やすごさは、以下の通りです。
- 高い成功率を誇る3Pシュート
- 危機を救うタフなメンタル
- 世界一の練習量
- 強靭な体力
- 走ることが好き
こうして見てみると、林咲希のすごさの秘密は全て世界一の練習量に繋がっており、いかに林咲希が見えない努力を重ねてきたかがわかります。
今後は3Pシュート以外の武器も手に入れたいと未来を見据える林咲希の活躍に注目していきたいですね!