ホラーアクションコメディと呼んでもいいような、映画の面白さの要素が満載の大ヒット作「ゴーストバスターズ」(1984年)。
その後は「ゴーストバスターズ2」(1989年)、女性版とも呼べる『ゴーストバスターズ』(2016年)、最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021年)とシリーズ化されていきます。
中でも、原点となった『ゴーストバスターズ』は様々な映画の魅力がギッシリ。
そんな『ゴーストバスターズ』に似た映画というのはあるのでしょうか。
独断と偏見、そして勝手な思い込みで、原点となった1984年の『ゴーストバスターズ』に似た映画を5本、選んでみました。
ゴーストバスターズに似た映画5選!
🎬3週連続名作洋画🎬
今週金曜第1弾は‼️80年代を代表する
名作SFコメディー✨#ゴーストバスターズシリーズ最新作公開当日に
原点となる第1作をお届け👻#ゴーストバスターズアフターライフ pic.twitter.com/C1JHxtst8o— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 31, 2022
『ゴーストバスターズ』に似た映画として以下の5作品が私の選んだ作品です。
公開順に並べてみました。
- ポルターガイスト
- ゴーストハンターズ
- エイリアン2
- ビートルジュース
- 3人のゴースト
それでは1作ずつ順番にみていきましょう。
ポルターガイスト
#映画 #ポルターガイスト 超有名な曰く付き映画だけど、はじめて観た(子どもの頃は怖くて観れなかった💦)
エンディングの笑い声が…😱 pic.twitter.com/ZpVSXzerGR— 桜風味🌸ヒョンライン中毒症 (@3wantanmenko) October 23, 2018
- 作品名:ポルターガイスト
- 公開年月日:1982年6月4日
ゴーストバスターズに似ている映画として1つ目に挙げられる作品が、『ポルターガイスト』です。
ゴースト退治という類似性で選んでみました。
と言っても『ポルターガイスト』は心霊現象のことなので、お化け退治の『ゴーストバスターズ』とは少し異なりますが、大まかにはよく似ていると思います。
不動産会社に勤めるスティーヴ(クレイグ・T・ネルソン)と妻のダイアン(ジョベス・ウィリアムズ)一家は新興住宅地で暮らしています。
ある夜、末の娘キャロル・アンが放送の終了したテレビの前に座り、テレビの中の誰かと話を始めたことからスティーヴの家に異変が起こり始めます。
勝手に動き出すイス、ねじまがるスプーン、奇怪な現象は続きますが、ダイアンは面白がって大喜び。
しかし、嵐の夜に外の大木が倒れ、キャロル・アンの姿が消えたことから事態は異常な方向へと動き出します。
監督は『悪魔のいけにえ」(1974年)の生々しい印象のトビー・フーパー。
製作がスティーヴン・スピルバーグなので、滑り出しはやや若年層向けといった感じはありますが、霊の世界へ迷い込んだキャロル・アン救助へと向かうあたりから緊張感は一気に高まります。
心霊現象の研究家、霊媒師なども巻き込みながら進むストーリーは、ただの怖い映画というだけではなく、ヒューマンな一面ものぞかせ、見応えのある映画と言えます。
ゴーストハンターズ
@000e2 お返事は、いつでもいいですよ。これは映画「ゴーストハンターズ」に出て来る「嵐の3人組」です。1986年公開の父さんと同い年生まれの映画です。左から、雨(あめ)、稲妻(いなずま)、雷鳴(らいめい)です。黒のワルツの元ネタ? pic.twitter.com/z2XBmlSgKz
— クジャラ~父さん (@kjaraht_soldier) December 10, 2014
- 作品名:ゴーストハンターズ
- 公開年月日:1986年7月2日
ゴーストバスターズに似ている映画として2つ目に挙げられる作品が、『ゴーストハンターズ』です。
『ゴーストバスターズ』とよく似た題名で紛らわしく、『ゴーストバスターズ』の大ヒットに気を良くして二番煎じのパクリか、と思わせますが、違います。
原題は『Big Trouble in Little China』。
『ニューヨーク1997』(1981年)、『遊星からの物体X』(1982年)の鬼才ジョン・カーペンターが放つ奇妙奇天烈なお話。
トラック運転手のジャックを軸に展開されるストーリーで、舞台となるのがサンフランシスコのチャイナタウン。
中国人相手のギャンブルで大勝ちしたジャックは、勝った金の取り立てのために向かった空港で誘拐事件に巻き込まれ、謎の組織を追ううちにチャイナタウンの路地へと入り込んでしまいます。
そこに現れた組織との銃撃戦、“嵐の三人組”との乱闘、妖術使いや、カンフー対決など、自らの体力を武器に、カンフーの達人ワン・チーとも力を合わせて誘拐事件に立ち向かいます。
主演のジャックにはジョン・カーペンター作品の常連のカート・ラッセル。
バカバカしいほど娯楽味タップリで、当時は『霊幻道士』(1985年)などのキョンシーものがヒットしたこともあって、その流れに乗ったこともあるのでしょう。
コメディ、アクション、オカルトめいたストーリーなど、『ゴーストバスターズ』とよく似た点も見逃せません。
エイリアン2
エイリアン2 pic.twitter.com/qjG0W6WLEV
— ゴジライアンさん (@555godzilla) February 2, 2022
- 作品名:エイリアン2
- 公開年月日:1986年7月18日
ゴーストバスターズに似ている映画として3つ目に挙げられる作品が、『エイリアン2』です。
第一作の『エイリアン』(1979年)で、たった一匹(一頭?)のエイリアンですら恐怖に突き落とされたのに、続編では束になって襲いかかってくるのですから、たまったものではありません。
エイリアン集団に対抗するのがアメリカ海兵隊という設定は、軍事力を誇示したいアメリカ、とみられても仕方がありませんが、そのパニックアクションは理屈抜きに面白い。
『エイリアン2』については“完全版”といわれるものがありますが、個人的には、一般に公開されたもののほうがいいように思います。
『地獄の黙示録』にも“完全版”がありますが、必要でもないシーンが入れてあったりして、むしろそういったシーンは無いほうがスッキリしています。
『エイリアン2 完全版』でも、リプリーには地球に残してきた娘がいたけど、リプリーがハイパースリープで50数年間眠っている間に、娘は地球で年取って死んでしまったことになっています。
そういった背景があって、『エイリアン2』では少女を救うリプリーの姿が強調されると考えたのでしょうけど、独身のままのリプリーで十分面白いし、スッキリしています。
“ゴーストバスターズ”ならぬ“エイリアンバスターズ”ですね。
ビートルジュース
#吹替 #吹替レビュー
『#ビートルジュース』
翻訳と出演者の怪演が凄すぎて笑う。ハイテンションな佐古正人さんと藤田淑子さん、石丸博也さんのオネエ演技。
語り草の西川のりお氏の関西弁演技も、周りがコレだから特に違和感がないw
賛否両論あるけど、このノリは好きだ。 pic.twitter.com/BVXfwu8J7U
— 淡島 玄 (@iAOWfkv0IhfK7fd) January 25, 2022
- 作品名:ビートルジュース
- 公開年月日:1988年3月30日
ゴーストバスターズに似ている映画として4つ目に挙げられる作品が、『ビートルジュース』です。
『ゴーストバスターズ』と聞いて、まず最初に連想した映画が『ビートルジュース』でした。
奇想天外な面白さは言うまでもありませんが、ナンセンスコメディとも呼べるような、下手をすると、くだらないと見なされるような作品を一生懸命に、大真面目に作っている印象があります。
当時はまだ無名に近かったマイケル・キートンのビートルジュースは強烈で、翌年の『バットマン』(1989年)のブルース・ウェイン役はビートルジュースとは真逆のキャラクター。
マイケル・キートンの演技力に呆気に取られたものでした。
監督は『ビートルジュース』以降も『バットマン』シリーズ、『シザーハンズ』(1990年)、『スリーピー・ホロウ』(1999年)などでヒットを生んだティム・バートン。
生きてるのか死んでるのか判らないようなウィノナ・ライダーも良かったなあ。
3人のゴースト
そうか、『3人のゴースト』もリチャード・ドナー監督作品だったのか。子どもの頃見てとても面白かった記憶がある。楽しい映画をありがとうございました。 pic.twitter.com/QHtVuHJbpW
— ビニールタッキー (@vinyl_tackey) July 6, 2021
- 作品名:3人のゴースト
- 公開年月日:1988年11月23日
ゴーストバスターズに似ている映画として5つ目に挙げられる作品が、『3人のゴースト』です。
ビル・マーレー主演ということで『ゴーストバスターズ』との共通性はあるのですが、メインはやはりゴースト。
文豪チャールズ・ディケンズの名作『クリスマス・キャロル』をベースにしたもので、原題の『Scrooged』は『クリスマス・キャロル』の主人公スクルージの動詞化。
『クリスマス・キャロル』を現代のテレビ局に置き換え、他者を顧みずに視聴率至上主義を貫き、若くして世界最大のネットワークを誇るIBCの社長に就任したフランク・クロスの物語。
クリスマスが近づくある日、冷血ぶりで恐れられるフランク・クロスは、きょうも自分の企画したCMに意見をした社員を簡単にクビにしてしまいます。
そんなフランクのもとへ、心臓発作で急死した前社長ルーの亡霊が現れ、自分のようにならないようにしろ、と忠告をします。
軽く聞き流そうとするフランクにルーの亡霊は、これから3人の亡霊が現れることを告げ、姿を消します。
夢だったのか現実なのか半信半疑のフランクのもとに、かつての恋人クレア(カレン・アレン)との再会が待っていました。
ホームレスをサポートする仕事についているクレアと、仕事最優先のエゴイストであるフランクとの再会はしっくりといかず、以前の関係に戻りたいと悩むフランクの元に第一の亡霊が現れます。
冷酷でエゴイスト、仕事のために人間性を失ったフランクは亡霊によって過去の自分を見せられ、第二、第三の亡霊によって改心へと向かいます。
ラストはハリウッド的お祭り騒ぎで終わりましたが、ビル・マーレーも会心の演技で『素晴らしき哉、人生!』(1946年)と同じくクリスマス映画の定番ともいえます。
監督は『オーメン』(1976年)、『リーサル・ウエポン』シリーズ(1987~1992年)などのヒットメーカー、リチャード・ドナー(2021年に91歳で死去)。
ゴーストものとしては外せない一作です。
まとめ
2/4(金)公開の最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は、『#ゴーストバスターズ』(1984)の面影が至る所に登場💡
作中に登場する電話番号の市外局番「555」は映画界ではおなじみの番号ってご存じでしたか❓
金曜21時~ #金曜ロードショー で要チェック👀 pic.twitter.com/u8zTHAoE0A
— ソニー・ピクチャーズ (@SonyPicturesJP) February 2, 2022
ゴーストバスターズに似た映画5選!一度は観るべき名作を紹介! として5作品を選んでみてきましたが、いかがだったでしょうか。
- ポルターガイスト
- ゴーストハンターズ
- エイリアン2
- ビートルジュース
- 3人のゴースト
いずれも80年代の作品が並び、それだけ娯楽作品が充実していた時代であったことが分かると思います。
そんな時代に作られた『ゴーストバスターズ』、面白くないわけがありません。
『ゴーストバスターズ』、そして以上に挙げた5作品も時代を超えて楽しめる作品と言っていいと思います。