シリアスな人間ドラマからアクション、スリラー、恋愛ものと幅広いジャンルの映画に野心的な演技を見せるジュードロウ。
そういったジャンルの中でも“感染”を扱った映画の作品名やあらすじを覚えておられるでしょうか?
まるで現在の状況を予言するかのような感染映画が存在します。
未知のウイルスによる恐怖を描いた群像劇で、ジュードロウはかなり特異な役柄を演じています。
今回はその作品名とどのようなあらすじなのか、またジュードロウの役柄についても合わせてご紹介したいと思います。
ジュードロウの映画で感染ものの作品名は?
感染の進行とともに買い占めが起こり、暴動が起き、ゴミの山が出来て都市は荒廃し、崩壊する…。「今」を予言したと話題の映画『コンテイジョン』。 https://t.co/mzHUvRPe1x pic.twitter.com/nCbCGASMSd
— VOGUE JAPAN (@voguejp) April 23, 2020
ジュードロウの映画で感染ものの作品名は、『コンテイジョン』です。
- 作品名:コンテイジョン
- 公開年月日:2011年9月9日
『トラフィック』(2000年)、『オーシャンズ11』(2001年)などのスティーブン・ソダーバーグが監督、撮影(組合の規定によりクレジット名はピーター・アンドリューズ)も務めています。
マット・デイモン、ケイト・ウインスレット、マリオン・コティヤール、ローレンス・フィッシュバーンなどキャストも豪華。
原題の『Contagion』は、伝染、感染、といった意味なので、文字通り感染の恐怖を描いた映画です。
あらためて『コンテイジョン』を観ると、まるで現在の感染症による世界的な状況そのものを描いているように感じます。
しかし、当時はエボラ出血熱が不気味な広がりを見せ、SARSウイルスも世界的に流行していたこともあって、ウイルス感染に対する人々の恐怖は現代でもさほど変化のないことが分かります。
またインターネットの普及にともない、情報が瞬時に拡散されることによる人々の行動を描いたのも『コンテイジョン』の特徴です。
どこまでインターネットの情報を信用するのか、それが現代ではフェイクニュースというかたちで現れ始めているのですから、インターネットの信憑性についても、いち早く切り込んでいます。
ジュードロウのコンテイジョンでの役柄
『コンテイジョン』って、今見るととんでもないリアリティですよね。 https://t.co/EdiHpSRx27 pic.twitter.com/2762npHODo
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) August 27, 2021
様々な職業を持った登場人物が交錯する群像劇の中で、ジュード・ロウが演じたアラン・クラムウィードはフリージャーナリストの肩書きを持ちます。
その一方、陰謀論者でもあり、正体不明のウイルスにレンギョウ(モクセイ科の低木広葉樹で漢方にも用いる)が効果を発揮するとの情報を自身のブログで発信し、一儲けを企むしたたか者。
ウイルスはテロによるバイオ兵器ではないかとの疑いを持つアランをジュード・ロウは精力的に演じています。
真実を追求しようとするジャーナリストの一面を持ちながらも、どこか胡散臭いダーティーな一匹狼を軽快に演じたジュード・ロウは助演男優賞に匹敵するんじゃないかと思います。
コンテイジョンのあらすじ
今こそコンテイジョンを地上波放送するべき時なんじゃないか?。。 pic.twitter.com/yEfG0j1osT
— 天ちゃん。 (@tenchanman777) April 27, 2021
香港の空港でベス・エムホフ(グウィネス・パルトロー)は結婚前から付き合っていた恋人と関係を持つため、電話をかけています。
その香港では、原因不明の病気で体調を悪化させる人が続出。
アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスの自宅に戻ったべスは夫のミッチ(マット・デイモンや)家族と抱き合い、再会を喜びますが、翌日には息子のクラークが体調不良を訴えて学校を早退。
さらにその翌日にはべスが倒れ、そのまま死亡、クラークも間もなく呼吸が止まり、死亡が確認されます。
香港やロンドン、東京でも倒れる人が続出、死者も出始めます。
一方、スイス・ジュネーブのWHO(世界保健機関)ではレオノーラ・オランテス医師(マリオン・コティヤール)をはじめとして感染症に対する議論が行われます。
翌日にはアメリカ・ジョージア州アトランタのCDC(疾病管理予防センター)のエリン・ミアーズ医師(ケイト・ウインスレット)が調査のため、ミネソタ州ミネアポリスへ出発。
MDH(ミネソタ州保健局)でウイルスの発生源を突き止めようとしたエリンは、地元の職員との交渉がうまくいかないまま、感染して死亡します。
CDCでは生物兵器によるテロではないかとの疑惑も浮上。
フリージャーナリストのアラン・クラムウィードは真相を突き止めようと奔走する傍ら、レンギョウがウイルスの治療薬であるかのような情報を発信。
それを信じた人々が街に押し寄せ、暴動が発生、暴動は街全体に広がり、やがて街は封鎖されます。
やがてウイルス・ワクチンが極秘のうちに開発されますが、世界的な普及までに一年を要し、誰が最初にワクチンを手に入れるかで混乱する中、感染源を突き止める動きが加速していきます。
コンテイジョンを観るには?
金ローで2011年の映画「コンテイジョン」を流して欲しい。希望作品意見箱みたいのに送ればいいんかな。中だるみ&めちゃくちゃな政府対応になってきてる今だからこそ何度でも見なきゃならない映画だと思う。 pic.twitter.com/PqXhzli81r
— うちゃか (@sayakaiurani) July 12, 2020
『コンテイジョン』を観るための動画配信サービスを以下に挙げてみました。
- U-NEXT
- Hulu
- TSUTAYA DISCAS
- Amazonプライム
- Netflix
いろいろな配信サービスがありますが、、U-NEXTは無料お試し期間が31日間と長く、AmazonプライムやTSUTAYAは30日間、その間、様々な映画を無料で観られるという利点があります。
またU-NEXTは動画配信数が国内最多でもあるので、オススメといえます。
まとめ
大山くん今日からコンテイジョンのジュード・ロウ並に完全防護して移動してほしい pic.twitter.com/2jfTk8tjff
— は に ま る (@yamakatsuhogo) October 6, 2020
ジュードロウの映画で感染ものの作品名は?役柄やあらすじも紹介! ということで『コンテイジョン』についての紹介やジュードロウの役柄についてみてきましたが、いかがだったでしょうか。
- 作品名:コンテイジョン
- 公開年月日:2011年9月9日
ウイルス感染による恐怖を描いた映画には『アウトブレイク』(1995年)などの話題作の他に、エリア・カザン監督の『暗黒の恐怖』(1950年)といった秀作もありました。
そういった中で意外と見過ごされているのがルキノ・ヴィスコンティ監督の傑作『ベニスに死す』(1971年)で、死の街と化したベニスで人々がバタバタと倒れるシーンはゾッとする怖さでした。
『コンテイジョン』の怖さは、現実にいま起きている感染症の世界的な流行を予言したかのようなリアルさにあります。
ただ、群像劇としてのマイナス面も出ていて、それぞれの人物たちのストーリーは面白いのに、それがブツブツと途切れてしまっていて、全体の一貫性に欠けることです。
しかし、原題が『Contagion(感染)』であってみれば、ある程度のストーリーの犠牲はやむを得ないところなのかもしれません。
“感染”ということで言えば、『コンテイジョン』における感染は、ウイルスによるものだけではなく、インターネットが与える人々への影響も感染と捉えることができます。
ネットの情報を鵜呑みにした群衆による暴動が発生したことに触れ、エリス・チーヴァー医師は、恐怖の要因はネットの噂を信じることだ、ウイルスより危険だ、と発言しています。
群衆心理に影響を与えるインターネットは、人から人へ瞬時に伝わる感染ともいえ、『コンテイジョン』が持つ大きなテーマであると言えます。