『となりのトトロ』には、昭和30年代の幸せな家族像が描かれています。
心温まる不朽の名作ですよね。
サツキとメイのお父さんは一見とても優しくて理想的なのですが…
実はお父さんに対して「クズだと思う」「無責任で嫌い」という声もあがっているんです。
その理由は一体何なのでしょうか?
今回は「トトロのお父さんはクズで嫌い?無責任と言われる理由5選!」と題して、お父さんが嫌われている理由を徹底的に考えていこうと思います。
となりのトトロのお父さんはクズで嫌い?無責任と言われる理由5選!
となりのトトロのお父さんについて、一部の人からクズ、嫌い、無責任と言われてしまっている理由を5つ挙げてみます。
- 理由①12歳のサツキとお風呂に入っている
- 理由②サツキに家事&育児をやらせすぎ
- 理由③隣のお婆ちゃんにメイを預けすぎ
- 理由④薄給のまま夢を追いかけている
- 理由⑤メイの行方不明を知らない
それでは、それぞれの理由について解説していきますね!
理由①12歳のサツキとお風呂に入っている
でも風呂場のイメージトトロのサツキとメイの家の風呂場なんだよな…お父さんとメイの配置で岩融と今剣…いい… pic.twitter.com/H3YxBR4Dl8
— タロティック (@bogy_man) February 11, 2015
トトロのお父さんがクズ、嫌い、無責任と言われてしまっている理由1つ目は「12歳のサツキとお風呂に入っている」です。
12歳の女の子と言えば、思春期まっただなか。
サツキも嫌がるそぶりはありませんが、そろそろお風呂は別々に入るべきお年頃です。
なのに一緒にお風呂に入っていることに対して、「性的虐待になるのでは?」という声も上がっているようです。
しかしメイとサツキたちは引っ越したばかり。
慣れない風呂場ですし、昔は薪でお湯を沸かしていたので揃ってお風呂を済ませた方が経済的という観点もあります。
それにお母さんが入院中で、子供たちは心細いはずです。
2人を元気づけようとして、あえてお父さんは一緒に入ってあげているのではないでしょうか!
理由②サツキに家事&育児をやらせすぎ
母親不在のため家事をして妹の面倒も見るサツキはいい子すぎて、このままでは鬱屈して不良少女となってしまうと感じた宮崎駿監督は(『仕事道楽』によると、そう進言したのは鈴木敏夫さん)、どこかでサツキの感情を爆発させてあげなきゃいけないと思い、この涙のシーンができました。#となりのトトロ pic.twitter.com/fDSvv5ZHYC
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) August 14, 2020
トトロのお父さんがクズ、嫌い、無責任と言われてしまっている理由2つ目は「サツキに家事&育児をやらせすぎ」です。
サツキはひとり早起きしてかまどでご飯を炊き、3人分のお弁当まで作っています。
しかもお父さんは一番遅く起きてきて、サツキに寝坊を謝る始末。
面倒をみる人がいないメイを、学校に連れていくシーンもあります。
お母さんが入院中で家事・育児の手が足りないのは理解できますが…
まだ小学生のサツキには負担が大きすぎるのではないでしょうか。
フェミニズムや、ヤングケアラー(子供が家族の世話をする)議論も紛糾している昨今。
長女であるサツキだけに家事・育児を任せている様子は、「昭和の美徳」では片づけられない違和感があるのも確かです。
理由③隣のお婆ちゃんにメイを預けすぎ
糸井さんってトトロのサツキとメイのお父さんの声を担当してたのか。言われてみれば。幼稚園児の前で「草壁です。引っ越して来ました」と言うと「わーっ!」ってすごくウケるんだそうだ。そりゃそうだろうな。トトロ人気は子供には絶大だ。 pic.twitter.com/ddfggTuTSO
— Green Pepper (@r2d2c3poacco) July 14, 2019
トトロのお父さんがクズ、嫌い、無責任と言われてしまっている理由3つ目は「隣のお婆ちゃんにメイを預けすぎ」です。
サツキは毎日学校、お母さんは入院中で不在の草壁家。
しかし、お父さんも東京の大学へ出勤しなければなりません。
その間メイはどうしているかというと、隣家であり大家でもある勘太のお婆ちゃんが面倒を見ています。
しかも一度や二度ではないらしく、映画内でもサツキとメイが日常的におばあちゃんの畑を手伝うようなシーンが見られます。
昭和30年代はまだ「地域全体で子育てをしよう」という価値観が根付く時代でした。
日常的によその家に子供を預けるお父さんは、令和に生きる私たちが見ると、無責任なようにも見えます。
お母さんが退院したら、お返しに勘太の面倒も見てあげてほしいですね!
理由④薄給のまま夢を追いかけている
32歳になりました。となりのトトロのさつき&メイちゃんのお父さんと同じ年齢です。
これマジ?わし立派な大人でもなきゃ子供もおらへんぞ💀 pic.twitter.com/S64Ara6FXt
— レツ (@5475yt) July 15, 2021
トトロのお父さんがクズ、嫌い、無責任と言われてしまっている理由4つ目は「薄給のまま夢を追いかけている」です。
トトロのお父さんは大学の非常勤講師、考古学者、翻訳家の3つの職業を兼業しています。
ですが、その職業どれもが薄給で全然稼げないようなのです。
特に考古学者はなにか大発見を成し遂げなければ、無収入もあり得る職業。
逆に言えば稼げないからこそ、3足のわらじを履いているわけですね。
まさに貧乏暇なし状態です。
昭和30年代の日本は、「特需景気」と呼ばれる経済成長の波がやってきていました。
サラリーマンになれば、働けば働くほどにボーナスがもらえたような時代だったのです。
そんな好景気の中、あえて夢を追いかけるために稼げない仕事を続けるお父さん。
しかもお母さんは入院中で、お金はいくらあっても足りないような状況です。
家族の苦労を思うと、とても無責任に感じます。
私だったら「転職して!」と一喝しちゃうと思います(笑)
お父さんの夢をみんなで支えている、草壁家の絆は深いですね。
>>トトロのお父さんの年収はいくら?職業は何なのかも詳しく解説!
理由⑤メイの行方不明を知らない
#みにちゅあーと スタジオジブリMini#となりのトトロ メイをさがして (組み立てキット)https://t.co/f9D7G6Qy8Y
行方不明のメイを探すため、サツキはトトロにお願いに向かいました。するとトトロは猫バスを呼んでくれました。猫バスに乗ってメイ探しに出発です。 #金曜ロードSHOW pic.twitter.com/4qTzG2EPXy— ホビーサーチ 鉄道模型 (@hobbysearch_mt) August 14, 2020
トトロのお父さんがクズ、嫌い、無責任と言われてしまっている理由5つ目は「メイの行方不明を知らない」です。
映画の後半で、お母さんにトウモロコシを届けようとしたメイは迷子になってしまいます。
村の住民は総出でメイを捜索しますが、なかなか見つかりません。
一時は命にかかわるような事態かと思われ、サツキも号泣してしまいました
この時お父さんはどこにいたかと言うと、病院でお母さんとのんびりしていたのです!
携帯電話の無い時代ですから、状況を知らないのはしょうがないと思います。
でも駐在さんまで捜索に参加しているのに、誰かお父さんに知らせようとした人はいなかったのでしょうか?
もしかして普段から周りの人に「いざと言うとき頼りにならなさそう」と思われていたのでは…
そんなことを疑ってしまいます。
まとめ
今回は「トトロのお父さんはクズで嫌い?無責任と言われる理由5選!」と題してその理由5つを深堀りしてきました。
あなたの共感できる理由はあったでしょうか?
- 理由①12歳のサツキとお風呂に入っている
- 理由②サツキに家事&育児をやらせすぎ
- 理由③隣のお婆ちゃんにメイを預けすぎ
- 理由④薄給のまま夢を追いかけている
- 理由⑤メイの行方不明を知らない
色々と嫌われる理由は上がっていますが、ほとんどが現代との価値観の違いからくるもののようですね。
トトロの舞台は昭和30年代。
映画が作られたの自体、すでに30年以上も前です。
時代が変われば、子育てにまつわる価値観も合わせて変化していくもの。
当時のようすを感じられるという意味でも、『となりのトトロ』はやはり貴重な名作と言えるでしょう!
>>トトロのお父さんの大学はどこ?出身と現在の職場を詳しく解説!