スラムダンクの主人公である桜木花道は、高校生からバスケを始めた初心者です。
そのため最初はシュートが全く決まらず頭を抱えていましたが、フリースローの際には下投げというスタイルを自ら編み出し、見事2本とも成功させました。
桜木花道の場合はとっさに思いついた下投げフリースローでしたが、NBAでは実際に下投げフリースローで活躍していた選手がおり、その選手をモデルにしたとのこと。
桜木花道の下投げフリースローのモデルとなった選手とは一体どんな選手なのか、下投げフリースローの成功率はどのくらいだったのかなど気になります。
ということで今回は、スラムダンクの桜木花道の下投げフリースローのモデルとなった選手について詳しく調べてみました。
桜木花道の下投げフリースローのモデルは元NBA選手?
桜木花道のフリースロー久しぶりに見た!
このまま海南に勝っちまえ! pic.twitter.com/3hne4gaSQt— ゆかりんだ (@yukarinda27) June 12, 2017
桜木花道の下投げフリースローのモデルは、元NBA選手のリック・バリーです。
リック・バリーについては、スラムダンクの作品内でも”Dr.TのNBA歴史講座”にて解説されています。
では、リック・バリーについて詳しくご紹介していきましょう。
リック・バリーはフリースローの名手
リック・バリーであり桜木花道#鉄腕DASH pic.twitter.com/6CSNzz9XKQ
— toshi@サクレよりシャビィ派 (@represent1121) September 30, 2018
リック・バリーはNBAのフリースローの名手でした。
その彼について紹介していきます。
リック・バリーのプロフィール
リック・バリーを見ると下手投げフリースローでスラムダンクの桜木花道を思い出す。NBAカードに触れ合っていると年に何度かありますね。http://t.co/mUwoCHSco9#NBAカードマッドネス pic.twitter.com/k2ZZXsQkMI
— tradingcardmuseum (@tc_museum_NBA) November 28, 2014
リック・バリーは、1965年〜1980年の間にNBAで活躍していた選手です。
- 名前:リック・バリー
- 生年月日:1944年3月28日
- 出身:アメリカ
- 身長:201cm(現役時)
- 体重:93kg(現役時)
- ポジション:SF
- ドラフト:1965年 2位指名
1970年代のアメリカバスケット界を代表する選手の1人であり、NCAA、ABA、NBAにて得点王に輝いた唯一の選手でもあります。
1965年、サンフランシスコ・ウォリアーズでNBAデビューを果たしたリック・バリーは新人王を獲得し、翌年には歴代7位の平均得点35.6得点で得点王を受賞しています。
その後リック・バリーは、3年間で17勝しかできなかったサンフランシスコ・ウォリアーズ(現・ゴールデンステート・ウォリアーズ)を、わずか2年でNBAファイナル制覇へと導きました。
1987年には殿堂入りを果たしており、リック・バリーの背番号”24”はゴールデンステート・ウォリアーズの永久欠番に指定されています。
長身でありながらも俊敏さを兼ね備えた攻撃的なプレースタイルで、どんな場所からでも得点ができる選手です。
また、シュートオプションもかなり豊富な選手であり、フックシュートやフェイドアウェイ、レイアップなどをいずれも左右どちらの手からも繰り出すことができました。
リック・バリーのフリースロー成功率
悪くないかもしれない。
(リック・バリー) pic.twitter.com/POcFKljytw
— NBA選手の心に響く言葉 (@hibiku_nba) April 3, 2021
非常に高い得点力を持つリック・バリーですが、驚くべきは彼のフリースロー成功率です。
リック・バリーのフリースロー成功率は、なんと94.7%。
これは、リック・バリーの通算キャリアの中でも1979年の最も高い成功率ですが、平均して90%前後を記録しています。
※ちなみに、NBAでの過去20年間のフリースロー成功率の平均は75.8%です。
ここまでリック・バリーが驚異的なフリースロー成功率を記録していたのには、彼の下投げスタイルに秘密がありました。
下投げフリースローを習得するまでのリック・バリーのフリースロー成功率は約70%と平凡なものでしたが、高校生の頃に父のアドバイスを受けて下投げフリースローを取り入れます。
その後、リック・バリーはメキメキとフリースロー成功率を上げていき、キャリア後半には成功率90%を超える成績を残したのでした。
リック・バリーの息子も下投げフリースロー
リック・バリーの息子、キャニオン・バリーの父親譲りのフリースロー。
15/15とパーフェクトです。
pic.twitter.com/P5JaSFlKdW— NBA G League JAPAN (@nbagleagueJPN) March 1, 2021
リック・バリーには、現在27歳の息子キャニオン・バリーがいます。
キャニオン・バリーはNBAのGリーグでプレーする選手であり、彼もまた父同様の下投げフリースローを取り入れています。
キャニオン・バリーの大学時代のフリースロー成功率は80.8%、NBAのGリーグで83.2%とかなり高い成功率を記録しているのです。
現地では、父リック・バリーよりも優れた選手になるとの高評価を受けており、キャニオン・バリーのNBA昇格と今後の活躍が期待されています。
まとめ
さて、今回はスラムダンクの桜木花道の下投げフリースローのモデルの選手についてまとめてみました。
スラムダンクの桜木花道の下投げフリースローのモデルとなった選手は、元NBAの”リック・バリー”でした。
リック・バリーは驚異の94.7%というフリースロー成功率を記録した名手であり、息子キャニオン・バリーもまた下投げフリースローを取り入れています。
NBAの過去10年間のフリースロー平均成功率が75.8%であるのに対し、リック・バリーは平均90%超えの成功率を保っており、いかに彼が異次元の選手だったのかがわかりますよね!