風立ちぬの声優は失敗?下手と言われてしまう理由5選!

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

堀辰雄の同名小説を下敷きに、実在の航空技術者で、後に零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の設計者として才能を発揮した堀越二郎の半生を描いた長編アニメーション映画「風立ちぬ」。

美しく幻想的な山村の風景、大正時代のゆったりとした街並み、文学性あふれる保養地やサナトリウムの描写、個性的なキャラクターなど、見どころ満載の映画です。

 

そんな「風立ちぬ」なのですが、声優さんに対する評価で、セリフ棒読みで下手、起用は失敗、などの声が上がっています。

その理由はなんでしょうか?

今回は風立ちぬの声優さんへの失敗や下手といわれる理由について、5つ挙げてみました。

 

「風立ちぬ」の声優は失敗?下手と言われてしまう理由5選!

引用 : スタジオジブリの作品

 

映画「風立ちぬ」なのですが、声優さんに対する評価で、セリフ棒読みで下手、起用は失敗、などの声が上がっています。

全体的な声優さんへの評価というより、主人公・堀越二郎の声を担当した声優・庵野秀明あんのひであきさんに対する評価がほとんです。

その理由はなんでしょうか?

 

以下では、声優・庵野秀明さんへの失敗や下手といわれる理由について5つ挙げてみました。

 

  • 理由① セリフに抑揚が無く、棒読み
  • 理由② ボソボソとしたしゃべり方で聞きとりにくい
  • 理由③ 英才といわれる主人公に似つかわしくない
  • 理由④ あるべき主役のイメージからほど遠い
  • 理由⑤ そもそも庵野秀明氏は声優ではなく、素人

 

ではそれぞれ解説していきます。

 

理由① セリフに抑揚が無く、棒読み。

「風立ちぬ」の声優は失敗?下手と言われてしまう理由5選!

引用 : スタジオジブリの作品

 

全体的にそうだというわけではありませんが、感情があまり入っていなくて、台本の棒読みだよな、と思ってしまいます。

 

実際に世間の声でも、

 

「主人公の棒読みが気になり過ぎて集中できない」

「棒読みがひどくて観れなかった」

「棒読みがきつかった」

 

など言われてしまっています。

 

理由② ボソボソとしたしゃべり方で聞きとりにくい

「風立ちぬ」の声優は失敗?下手と言われてしまう理由5選!

引用 : スタジオジブリの作品

 

理由①と重複するのですが、何気ない会話はともかくとして、専門用語なども交じる航空機設計の世界。

ただでさえ馴染みの薄い言葉が飛び交ったりするので、平板な話し方では聞きとりにくいですよね。

 

理由③ 英才といわれる主人公に似つかわしくない。

「風立ちぬ」の声優は失敗?下手と言われてしまう理由5選!

引用 : スタジオジブリの作品

 

東京帝国大学工学部航空学科を主席で卒業した堀越二郎、英才といわれた堀越の声にしては、愚鈍な印象を受けてしまいます。

 

理由④ あるべき主役のイメージからほど遠い

「風立ちぬ」の声優は失敗?下手と言われてしまう理由5選!

引用 : スタジオジブリの作品

 

宮崎駿監督は主人公の持つイメージとして、早口であること、滑舌かつぜつが良いこと、りんとしている、などを挙げています。庵野秀明さんの声は、そういったイメージの真逆まぎゃくにあるようです。

 

理由⑤ そもそも庵野秀明氏は声優ではなく、素人

「風立ちぬ」の声優は失敗?下手と言われてしまう理由5選!

引用 : スタジオジブリの作品

 

ただし、素人とはいっても、庵野秀明氏は「トップをねらえ」(1988年)、「新世紀エヴァンゲリオン」(1997年)などの監督を務めた人でもありますが、声優としては、やはり素人。

 

まとめ

「風立ちぬ」の声優は失敗?下手と言われてしまう理由5選!

引用 : スタジオジブリの作品

 

以上、声優・庵野秀明さんへの失敗や下手といわれる理由について5つ挙げてみましたがいかがだったでしょうか。

 

  • 理由① セリフに抑揚が無く、棒読み
  • 理由② ボソボソとしたしゃべり方で聞きとりにくい
  • 理由③ 英才といわれる主人公に似つかわしくない
  • 理由④ あるべき主役のイメージからほど遠い
  • 理由⑤ そもそも庵野秀明氏は声優ではなく、素人

 

宮崎駿監督は、プロの声優ではなく、声優として実績のない庵野秀明氏を起用したのは、存在感を重視した結果でもあったようです。

しかし、そこはやはり素人の悲しさとでもいえるでしょうか、セリフに抑揚がなく、棒読みのようになってしまったのは残念でした。

もちろん、否定的な意見ばかりではなく、肯定的に受け止める声もあり、航空機を作ることしか頭にない主人公の性格を考えれば、愚直で真面目な印象を伴う声で良かったようです。

 

ヴィットリオ・デ・シーカ監督の名作「自転車泥棒」(1948年)なども、主役は素人の失業者でしたし、その子役も街で見つけた子どもで、プロの役者にはないリアリズムが成功したといえます。

もっとも、目的は違いましたが、黒澤明監督の話題作で、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した「影武者」(1980年)では素人の起用が多すぎました。

演技に未熟さが目立ち、シラけた場面も少なからずありました。その反省があったのか、次回作の「乱」(1985年)以降は素人の起用は控えられました。

 

航空機設計に情熱を燃やす実在の人物、堀越二郎を描いた詩情と文学性あふれる「風立ちぬ」。

素人の起用はリスクをはらむ中で、あえて素人の庵野秀明氏を声優として主役に抜擢。

下手だ、失敗だ、と言われる理由にもうなずけるものがありますが、それはまた映画を鑑賞する一人ひとりのとらえ方によっても違ってくるといえるのではないでしょうか。

 

 

また、風立ちぬについて賛否両論あるようなので、その理由について考察しています。

>>風立ちぬの評価が別れる理由5選!なぜ賛否両論なのか徹底解説!

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
風立ちぬ
気まぐれまとめサイト