風立ちぬの主人公の声優は誰?下手でひどいと言われる理由3選!

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実在の航空機技術者、堀越二郎の半生を、小説家・堀辰雄の体験をからませて描いた長編アニメーション「風立ちぬ」。

夢の中に現れた、航空機設計者でカプローニ社の創業者でもあるイタリア人、カプローニ伯爵に励まされて航空機設計に情熱を燃やす堀越二郎。

 

戦闘機開発プロジェクトに関わった飛行機の事故による挫折を味わい、恋人の菜穂子なおことも死別を経験する中で、たくましく成長する堀越二郎の半生を詩情豊かに描きました。

その主人公である堀越二郎のセリフが棒読みに近く、下手だ、ひどい、といった意見が多く聞かれています。

 

一体この下手でひどい演技の声優は誰!?

そんな声も聞かれます。

 

以下では、「風立ちぬ」の主人公・堀越二郎の声を担当した声優について見ていきたいと思います。

 

風立ちぬの主人公の声優は誰?

 

 

堀越二郎の声を担当したのは庵野秀明あんのひであき氏です。

テレビアニメ「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」などの監督として知られ、株式会社カラー代表取締役社長であり、NPO法人アニメ特撮アーカイブ機構の創始者で理事長です。

 

山口県宇部市出身の庵野氏は、様々な肩書きを持つ多才な人物なのですが、声優としてはまったくの素人です。

声優は演技力を必要とされるのはもちろんですから、素人の庵野氏が下手だといわれるのももっともなことです。

 

風立ちぬの主人公の声優が下手でひどいと言われる理由3選

 

 

下手で、ひどいと言われる「風立ちぬ」の主人公の声優である庵野秀明氏ですが、その理由を3つ挙げてみました。

 

  • 理由① 庵野秀明氏は声優経験ゼロの素人
  • 理由② 演技力よりも存在感
  • 理由③ プロの声優には無いリアリティー

 

以上、3つの理由について、それぞれ見ていきましよう。

 

理由① 庵野秀明氏は声優経験ゼロの素人

 

 

風立ちぬの主人公の声優が下手でひどいと言われてしまう理由1つ目として、庵野秀明氏は声優経験ゼロの素人であることが挙げられます。

 

堀越二郎の声が棒読みに近く、下手でひどいといわれる理由の中で、最も分かりやすい理由といえますね。

素人がプロ並みに演技力にすぐれているのであれば、まさに、“玄人くろうとはだし”ですが、現実はそうもいきません。

 

理由② 演技力よりも存在感

 

 

風立ちぬの主人公の声優が下手でひどいと言われてしまう理由2つ目として、演技力よりも存在感を重要視していることが挙げられます。

 

アニメの声優さんを嫌う宮崎駿監督は、ジブリ作品の中ではキャリアの豊富な俳優を起用、それも森繁久彌や森光子、美輪明宏といった大物までも起用してきました。

 

それはアニメの世界に現実感を持たせるためで、「風立ちぬ」の主人公・堀越二郎の声に素人の庵野氏を起用したのも、演技のたくみさよりも存在感を重視した結果のようです。

 

理由③ プロの声優には無いリアリティー

 

 

風立ちぬの主人公の声優が下手でひどいと言われてしまう理由3つ目として、プロの声優には無いリアリティーを追求していることが挙げられます。

 

東京帝国大学工学部航空学科を主席で卒業して英才といわれた堀越二郎ですが、一面、夢想家であり、航空機設計以外のことは頭になく、真面目で誠実といった人柄。

そんな、浮世離れのした性格の持ち主の印象から、朴訥ぼくとつともいえる庵野秀明氏の声に白羽の矢が立ったようです。

 

まとめ

 

 

以上、「風立ちぬ」の声優は誰? 下手でひどいといわれる理由3選を見てきましたが、いかがだったでしょうか。

 

  • 理由① 庵野秀明氏は声優経験ゼロの素人
  • 理由② 演技力よりも存在感
  • 理由③ プロの声優には無いリアリティー

 

声優経験の無い素人の庵野秀明氏を起用したことについては、実験的には面白いこころみだったとは思います。

ただ、それが成功したかどうかは意見の分かれるところで、筆者の感想としては、部分的に棒読みのようなセリフ回しが気になったこともあり、その時点で成功したといえない印象を持ちました。

 

かつてNHKラジオでアナウンサーによる朗読番組がありました。

日本文学や海外の名作文学をNHKのアナウンサーが朗読をするのですが、やはりアナウンサーはアナウンサーでしかなく、演技力に乏しい。

特に、吉川英治の名作「宮本武蔵」を朗読した鈴木健二アナウンサーの朗読はひどく、せっかくの名作をぶち壊してしまいました。

 

NHKのお家事情もあるのでしょうが、“餅は餅屋”という言葉の通り、プロに任せるところは任せるべきであると思います。

 

話がわき道にそれましたが、「風立ちぬ」における庵野秀明氏起用については、たしかに棒読みにしか聞こえないところもあり、この声優でどうなのか、とは思いました。

しかし、それをもって「風立ちぬ」の作品そのものが低い評価になるとは思いません。

堀越二郎の生家で始まる冒頭のシーンなどはとても幻想的ですし、二郎と菜穂子なおこの出会いと別れを通し、全体としては文学性の豊かな作品です。

 

もし、堀越二郎の声が庵野秀明氏以外の声優であったとしたら、「風立ちぬ」の印象も違ったものになったかもしれません。

ですが、ボソボソとしゃべる庵野氏の声には独特の雰囲気があり、プロらしくないところに、かえってリアリティーが生み出されたと言えなくもありません。

一概に賛否の結論を下すのは難しいところかもしれませんね。

 

 

また、風立ちぬについて賛否両論あるようなので、その理由について考察しています。

>>風立ちぬの評価が別れる理由5選!なぜ賛否両論なのか徹底解説!

 

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