ホームアローンのバズの彼女は男?タランチュラは本物など裏話を紹介!

ホームアローンの裏話や秘話を紹介!トリビア10選を詳しく解説!ホームアローン
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もはやクリスマス映画の定番となっている、クリス・コロンバス監督の大ヒットコメディ『ホームアローン』(1990年)。

『おじさんに気をつけろ!』(1989年)や、サイコスリラーの秀作『ジェイコブス・ラダー』(1990年)の子役として登場したマコーレー・カルキンの出世作ともなりました。

 

どのような映画でも裏話や秘話というのがあり、もちろん『ホームアローン』にも裏話や秘話・トリビアは存在します。

タランチュラの有名なシーンは本物との噂がありますが、実際はどうなのでしょうか。

また、バズの彼女は男という噂もあります。

 

ということで今回は「ホームアローンのバズの彼女は男?タランチュラは本物など裏話を紹介!」と題してまとめていきます。

 

ホームアローンの裏話や秘話を紹介!トリビア10選

 

『ホームアローン』のトリビア10選としてご紹介します。

 

  • マカリスター家の邸宅とは
  • スタントマンが活躍
  • ケヴィンが車に轢かれそうになるシーン、実は…
  • ケヴィンが鑑賞する映画は存在するの?
  • 毒グモ、タランチュラは本物?
  • マーリー老人は本来いなかった
  • 長男バズのガールフレンドは男?
  • 姉のミーガンはオリンピック選手
  • ケヴィンの絶叫シーンはムンクの“叫び”
  • 泥棒二人組は本来なら死亡

 

それでは一つずつ見ていきましょう。

 

マカリスター家の邸宅とは

 

ケヴィンがひとり取り残される邸宅はかなりの豪邸。

二階建てで屋根裏部屋もあり、外観は大使館や領事館のようなおもむき。

18世紀前半から19世紀にかけて英国で流行したジョージアン様式で、貴族や富裕層の好む威厳のある邸宅。

 

映画の中でマカリスター家はアメリカ中西部イリノイ州シカゴのリンカーン通り671と設定されていますが、実際のこの邸宅はシカゴから北に少し離れたウィネットカにあります。

撮影に使われた家は2011年に売りに出され、2012年に日本円で約1億8000万円て売却されています。

現在では観光用に改装され、宿泊や観光体験などを仲介する企業が一夜限りの契約で貸し出しを行っています。

 

スタントマンが活躍

 

映画の中で、ケヴィンがソリで階段を滑り降りるシーンがあります。

玄関を抜け、外へ飛び出して、やっと止まるのですが、当時10歳のマコーレー・カルキンにはとても危険な撮影のため、スタントマンが起用されます。

起用されたのは、当時30歳のラリー・ニコラス。

 

小柄なニコラスはマコーレー・カルキンと背格好があまり変わらないため、スタントに起用されたようです。

 

ケヴィンが車に轢かれそうになるシーンは

 

『ホームアローン』はアクション映画ではありませんが、上記のソリのシーンのように危険なシーンがいくつかあります。

 

買い物を終え、帰宅途中のケヴィンと、空き巣狙いの二人組の乗る車がぶつかりそうになる場面があります。

ケヴィンはうつむいて歩き、車の二人は前方を見ていません。

あわや衝突と思われたところで、気づいた車のほうが急ブレーキをかけ、ケヴィンは驚きのあまり絶叫します。

 

車はケヴィンの顔面スレスレで急停車しますが、ここではマコーレー・カルキンの顔そのものがアップになっているため、スタントマンを使うということができません。

そこで考えついたのが、フィルムの逆再生です。

もともと古くからある撮影技術の一つで、ケヴィンが車の前で叫び、そのまま車がバックしたものを撮影して逆再生しました。

 

種明かしをされてみると、ナーンダ、というようなことですが、映画の中では泥棒二人組とケヴィンが鉢合わせをする印象的なシーンとなっています。

 

ケヴィンが鑑賞する映画は

 

映画の中でケヴィンが鑑賞したり、泥棒を撃退するのに使われた映画は『汚れた魂の天使』。

でも実際にそんな映画は存在していなくて、もともとは、『カサブランカ』(1942年)や『ジャズ・シンガー』(1952年)の名匠マイケル・カーティスの名作『汚れた顔の天使』(1938年)のパロディ。

 

ギャング映画で強烈な印象を残した名優ジェームズ・キャグニーの代表作で、死刑判決を受けた主人公が、少年たちのため、偶像化された自分を捨てて臆病者として死を迎えるという感動作。

「ホームアローン』のために作られた『汚れた魂の天使』はパロディとはいえ、映画の中で重要な要素として登場しています。

反響が大きかったためか、後の『ホームアローン2』では、『汚れた魂の天使』の続編『もっと汚れた魂の天使』として、ケヴィンのイタズラに使われています。

 

毒グモ、タランチュラは本物?

 

ケヴィンの兄で長男のバズは自分の部屋でタランチュラを飼っています。

そのタランチュラが、泥棒の一人マーブ(ダニエル・スターン)の顔にバサリ、恐怖のあまりマーブは悲鳴を上げます。

このシーン、本物のタランチュラだとしたら、とても怖いシーンですが、実際には本物で、ダニエル・スターンは役者根性を見せて本物のタランチュラを顔に乗せています。

 

顔に乗せて悲鳴を上げるのはタランチュラを刺激させて危険なため、撮影でスターンは声を出さず、後にスターンの悲鳴だけが挿入されました。

 

ある生物学者によれば、毒グモとして恐れられているタランチュラの毒はそれほど強いものではなく、一般に知られているほどの危険性はないそうです。

そもそも、なぜこれほどタランチュラが怖がられるようになったかといえば、『007 ドクター・ノオ(公開当時は『007は殺しの番号)』(1963年)の影響が大きいと言います。

 

ドクター・ノオの秘密組織を探るため、ジャマイカへ向かったジェームズ・ボンドは、滞在先のホテルで深夜、ベッドにうごめくタランチュラに気づきます。

脂汗あぶらあせを流しながらスリッパでタランチュラを叩き殺すボンドの姿は、怖いもの知らずの秘密諜報員ですら恐れる毒グモとして世界に広がったようです。

 

また違う話として、ナポリの舞曲『タランテラ』は、タランチュラの強い毒によって踊り狂って死ぬ様子を表現したものであることから、タランチュラの怖さが流布るふされたようです。

 

タランチュラ自体の毒性は弱いとはいえ、毒がまったく無いわけではないので、刺されてしまったら大変なことになります(ムカデに刺されただけでもれ上がりますから)。

スターンの顔の上に乗ったタランチュラ、コイツの顔は気にいらねえな、と思ってチクリとやられたら、その後のスターンの顔はしばらく見られないものとなったでしょう。

 

マーリー老人は本来いなかった

 

『ホームアローン』が単なるドタバタコメディではなく、ヒューマンな一面を持っていると思われるのが、マーリー老人の存在です。

家族を惨殺した殺人鬼としてバズに吹聴され、ケヴィンが最も恐れるマーリー老人は、本来は善人で、その優しさはラストで証明されることになります。

しかし、このマーリー老人は元は、ストーリーには入っていませんでした。

 

監督のクリス・コロンバスは作品にふくらみを持たせたいと考えたのでしょう、そこで考え出されたのが、殺人鬼と噂されるマーリー老人です。

このキャラクターの設定について思い出されるのが、グレゴリー・ペック主演の名作『アラバマ物語』です。

幽霊屋敷と噂される家にひとりで住む“ブー”という青年で、誰もその顔を見たことがないということから、近隣の住人から怪人と噂されている青年です。

 

主人公アティカス(グレゴリー・ペック)の娘や息子たちはブーを怖がっていますが、後にブーはアティカスの娘スカウトを危険から救うことになります。

このストーリーの流れとキャラクターの設定は『ホームアローン』でも生かされることになり、マーリー老人の存在が映画の厚みを作り出したと言えます。

 

マーリー老人を演じたのはスティーヴン・スピルバーグ監督の『未知との遭遇』(1977年)や、クリント・イーストウッド主演の『アルカトラズからの脱出』(1979年)のロバーツ・ブロッサム。

 

長男バズのガールフレンドは男?

 

家にひとりで取り残されることになったケヴィンは、長男バズの部屋へ入って、バズが隠している物品を漁り、バズのガールフレンドの写真を見つけます。

しかし、この写真の女の子はお世辞にも可愛いとは言えず、写真を見たケヴィン、あまりのひどさに写真を放り出してしまいます。

 

それもそのはずで、バズのガールフレンドの写真は女の子ではなく、アートディレクターの息子が女装していたものでした。

クリス・コロンバスは、写真とはいえ、少女の外見を誹謗ひぼうするのは心を傷つけることだと考えたようで、男の子を使って写真を作ったようです。

やさしい心配りだと思いますが、写真の男の子、複雑な心境でしょうね。

 

姉のミーガンはオリンピック選手

 

よく知られているように、『燃えよドラゴン』(1973年)で一躍世界のトップスターに躍り出たブルース・リーは俳優であると同時に格闘家であり、自身の道場も持っていました。

マカロニ・ウエスタンのスターだったジュリアーノ・ジェンマは体操の選手、フランス人俳優で『冒険者たち』(1967年)などのリノ・ヴァンチュラはレスリングの選手でした。

 

『ホームアローン』でケヴィンの姉のミーガンを演じたヒラリー・ウルフは柔道の選手で、1996年のアトランタ・オリンピック、2000年のシドニー・オリンピックと二度の出場を果たしています。

1995年の世界選手権ではメダルに届かなかったものの、日本の田村亮子(現・谷亮子)とも試合をしています。

7歳から柔道を始めたそうで、『ホームアローン』のときは13歳くらいですから、この後すぐに14歳でアメリカ選手権44キロ級で史上最年少の国内チャンピオンとなっています。

 

ケヴィンの絶叫シーンはムンクの“叫び”

 

映画のポスターなどでお馴染みの、両手を頬に当てて何やら叫んでいるケヴィンの表情は、北欧ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクの代表作“叫び”から着想を得たものです。

 

母親や姉の死など、家庭の愛情に恵まれなかったムンクは精神的な不安を抱えていたようで、不安がもたらす自然からの“叫び”に耳をふさいでいる自分の姿を描きました。

“叫び”は観る人に強烈な印象を与えるためか、音楽や漫画など様々な扱われ方をしていて、『ホームアローン』でも、ひとり取り残されるケヴィンの“不安”を象徴しているようです。

 

泥棒二人組は本来なら死亡

 

8歳の少年によってズタボロにされる泥棒二人組。

焼けたドアの取っ手を握らされたり、アイロンを顔面に直撃されたり、バーナーの炎で頭を燃やされたりと、散々な目にいながらも最後の最後までケヴィンを追い詰めていきます。

普通に考えれば、それは無理でしょう、と思いたくなりますし、医師の見解によれば、顔面骨折や頸椎けいついの骨折、全身の複雑骨折、内臓の大量出血などで、二人はすでに死んでいる、そうです。

 

考えてみれば007シリーズだって、敵の殺し屋と格闘して顔面にパンチを浴びたりしたジェームズ・ボンドが、翌日には風呂上りのようなサッパリした顔で現れるのもヘンな話です。

普通は、顔にあざが残ったり、くちびるが切れて腫れぼったくなったりするものですし、カンフー映画で股間に蹴りを入れられながら、すぐに立ち上がって向かっていくのも不自然な話です。

男性の股間は最大の急所ですから鍛えようがなく、蹴られでもしたものなら、うずくまって戦意喪失になるのがオチですから。

 

とはいえ、やはりそこは映画で、ハンサムなボンドの顔に青あざがあるのもよくありませんし、カンフー映画で、股間を蹴られて、いちいちうずくまっていたら話が先へ進みません。

『ホームアローン』の見どころは、なんといっても空き巣狙いの二人組に8歳のケヴィンが立ち向かっていく姿と、本来の目的を見失いながらも必死の形相でケヴィンを追い詰める泥棒たちです。

本来は死んでいるはずの二人に拍手ですね。

 

まとめ

 

今回は「ホームアローンの裏話やトリビア10選!タランチュラは本物!?」 ということでいろいろ見てきましたが、いかがだったでしょうか。

 

  • マカリスター家の邸宅とは
  • スタントマンが活躍
  • ケヴィンが車に轢かれそうになるシーン、実は…
  • ケヴィンが鑑賞する映画は存在するの?
  • 毒グモ、タランチュラは本物?
  • マーリー老人は本来いなかった
  • 長男バズのガールフレンドは男?
  • 姉のミーガンはオリンピック選手
  • ケヴィンの絶叫シーンはムンクの“叫び”
  • 泥棒二人組は本来なら死亡

 

『ホームアローン』で興味深いのは、ボクのうちはボクが守る、というケヴィンのセリフです。

普通であれば、外部と連絡をして助けを呼ぼうと考えそうなものですが、ケヴィンはそれをしません。

クリスマス休暇で隣がいないためもあるでしょう(そのために空き巣狙いに狙われのですが)、でも自分の家だから自分が守るという発想は、開拓の歴史を持つアメリカの文化とも思えます。

 

コメディ映画でありながら、いろいろ考えさせられる『ホームアローン』。

隠された裏話や秘話を知って観るのも、『ホームアローン』の楽しみ方が広がっていいかと思います。

 

 

他にもホームアローンについてまとめています。

>>ホームアローンの家族構成について!何人家族なのか詳しく紹介!

>>ホームアローンの伝えたいことを考察!作品の意図や意味を解説!

>>ホームアローンに似た映画はある?似てる作品5選を詳しくご紹介!

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